似鳥鶏「叙述トリック短編集」を読み終える(ネタばれあり)

妻が風邪引いたのと、自分が喘息で咳が止まらないのが影響して、三連休は基本的には寝まくって過ごしている。8歳息子は、ちょうど福島から妹一家(同い年の8歳の男の子がいる)が実家にやってきているので、意気揚々とお泊りセットを持って出かけて行った。
家の中で大人しく過ごして何もしていないわけではなくて、自分は3週間前に図書館で借りた2冊の本にいまいち手が付けられていなかったので、この期にそれを一気読みしてやろうと思ってガツガツ読んでいたところ。ようやく1冊目「叙述トリック短編集」を読み終えた。
自分は普段本を読むと言えば専ら漫画本のことで、小説なんか全然読まない。小説の永遠の初心者であるから「叙述トリック」というのはなんとなく「小説ならでは、小説でしか表現できない技」だと思って大変興味があって、せっかく図書館に行くからには何かそれ系の本を借りてみようと思って2冊、オススメをAI(ジェミニ)に教えてもらったのだった。
その1つが「叙述トリック短編集」で、6つの短編全てに叙述トリックが仕掛けられていて、冒頭に作者からのメッセージ「読者への挑戦状」でこのことがはっきり明記される。なので読む自分としてはどこにトリックが隠れているかを考えながら読むことができるから、初心者にはうってつけの内容だなと感じた。本文も大変読みやすいし。
「登場人物は実は全員高齢者だった」「事件は全て映画館で見ていた映画の話だった」「本文中の『現代』という言葉の意味が1980年代のことだった」…みたいな、いろんな叙述トリックが登場して飽きない。さらに極めつけが「全ての話に共通して登場する探偵『別紙』という人物が、実は全員別人だった」という、串刺し系の叙述トリックまで。
話の内容は、まあまあ普通って気がしたけども、意味深な書き方を怪しんだり、解決編で「そういうことか」と驚いたり、パズル的な面白さがあったなと思う。小説の初心者としては一番いい入り方をしたんじゃないかと思う。今、2冊目の本を猛烈な勢いで読んでいるので、せっかくだから読み終えたらまた感想を書きたい。